10月13日正午ごろ、静岡県小山町須走の「ふじあざみライン」で大型観光バスが横転し1人が死亡しました。運転手は野口祐太(ゆうた)26歳です。警察は過失運転傷害の疑いで野口ゆうた容疑者を現行犯逮捕しました。野口祐太容疑者が所属する美杉観光バス評判や野口ゆうた容疑者のキャリアについて調べました。
美杉観光バス評判「あおり運転の常習犯」
野口祐太容疑者が所属するのは埼玉県の美杉観光バスです。美杉観光バスの評判を調べてみました。以下はGoogle口コミですが「評価は★2以下」と高くありません。
子供いっぱい乗せてるのに
前の車すごい煽ってた。
美杉観光バスは修学旅行生が乗る観光バスなども請け負っています。たくさんの人々の命を預かる仕事ですから、安全管理・指導の部分はきっちりと行なってほしいものです。
美杉観光バスの本社は埼玉県飯能市美杉台にあります。飯能市には2019年ムーインバレーパークがオープン。ムーミンバレーパークは地元中小企業の努力のもとオープンしました。美杉観光バスも「ムーミンバレーパーク直通バス」を運行しています。
管理人は、仕事で飯能市中小企業社長と話す機会が多いのですが、皆さん地域活性化のために本当に頑張っていらっしゃいます。今回の美杉観光バス横転事故で飯能市の評判が下がらないことを願います。
野口祐太キャリア「コロナ禍の新人運転手」
野口祐太容疑者は事故当時の様子について「ブレーキが利かなくなった」と供述しています。この供述を受け、専門家はフェード現象の可能性があると指摘しています。
下り坂などでフットブレーキを使いすぎると、走行中にブレーキが効かなくなる現象
野口祐太容疑者は美杉観光バスに入社して1年3ヶ月です。ここ２〜３年は新型コロナウイルスの流行により、特に旅行業界は様々な規制のもと業務を行なっていました。観光バスに関しても、例えば「座席は必ず１席ずつ空け、隣同士で座らない」など規制を設けていた会社もあります。
今回、野口祐太容疑者が運転していたバスには、野口容疑者のほか乗客34名と添乗員1名の合計36名が乗車していました。バスの定員は35名と報道されているので、満席状態であったことがわかります。
事故現場を知る地元のバス運転手が次のように証言しています。
横転した手前が一番きつい下り坂。
ほとんど下から登ると壁に見える坂道。
減速しないで(フット)ブレーキだけで下る乗務員はまずいない。
客を乗せてこの現場を走る場合、必ず事前研修を行う。
下り坂は(フット)ブレーキは基本的に使わない教育をしている
客が乗るとバスも元々重量があるので
余計にブレーキを焼いてしまう
コロナ禍で、満員バスを運転する機会がなかった野口容疑者。今回の事故は起こるべくして起こったと言っても過言ではありません。
その後の調べで、美杉観光バスが「野口祐太容疑者は初めてのルート走行だったこと」を認めました。
野口ゆうたツアーバス「全国旅行支援開始まもない悲劇」
今回の美杉観光バスふじあざみライン横転事故は、11日に始まった「全国旅行支援」の補助事業の対象でした。
「全国旅行支援」は大きな割引を得られるので、この機会に旅行する人も多いはず。それに伴い、旅行業界での人員不足が心配されています。人員不足ゆえ、経験年数が少ない人に担当させざるを得ない。こんな状況が生まれてもおかしくありません。
今年4月23日北海道で発生した知床遊覧船沈没事故。あの事故も、シーズンの運行初日の出来事でした。会社の利益追求のために、経験の浅い船長に運行を任せたことが事故の要因の一つとなりました。
本来楽しい思い出になるはずだったふじあざみライン観光バス横転事故。このような事故が立て続けに起きないことを心から願います。
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